ブルータワー

2005年2月3日 読書
ISBN:4198619182 単行本 石田 衣良 徳間書店 2004/09/16 ¥1,785

お、お、おもしろい!
ですけど、中盤までかな・・。
伏線回収が徹底できてないっす。
なんだか、最後のほうにいくに従って粗が見えてきちゃって。
それがすごい残念。途中で止めておけばよかったかも。
とはいえ、設定や描写は斬新な部分が多いのでオススメではあります。
石田衣良読破の第一歩です。
全部泣けます。読んでください。
文庫 村上 春樹 講談社

最初に言っておくと、この本はあまり好きじゃないです。
では、なぜレビューをするのか。
まだ僕には理解できていないからです。

僕は執拗に、本とか映画が「何を伝えようとしているのか」
だとか、そういうメッセージ的なものを強く求める癖があります。
村上春樹が、この作品で何を言おうとしているのか。
もちろん何もないと言ってしまえば本当にそれまでなのですが、
この本には絶対何かがある。

ひとりの大学生が恋をする。その相手はクラスメートで、ジャック・ケルアックに心酔し、作家もどきのだらしない生活を送るばかりで、個人の責任という意識はひとかけらもない女子学生。あるとき、彼女はかなり年上の、すばらしく洗練されたビジネスウーマンに出会う。そして彼女はその「ミュウ」という女性に恋をしてしまう。(Amazonレビューより一部引用)

というストーリーなわけですよ。
でまぁ、不思議な体験が巡り巡る。
意識が急になくなったり、誰かが失踪したり・・。
おそらく村上春樹は、すべての場面に意味をこめている。
そしてそれがひとつにつながり、何かを伝えようとしているのではないか。
そう思えてしょうがないんです。
ひとつひとつの場面の意味はだいたいわかります。
しかし、それがどうつながってるのか。
何度読んでも理解が深まるどころか、疑問が多くなるばかりです。
今度時間があればもう一度読んでみたいと思います。

夜の果てまで

2005年1月4日 読書
ISBN:4043743017 文庫 盛田 隆二 角川書店 2004/02 ¥780

たまにはブックレビュー。
ええと、簡単に言ってしまえば、
卒業を控えた大学生が、
ひとまわり年上の人妻と駆け落ちするお話です。
よく考えれば、どうなんだよそれ(笑)
なかなか分厚いです。500頁ちょいでした。

なんていうか、情景描写とかが非常に上手い。
ディティールに関する筆者のこだわりがすごいです。
背景が目立つ絵、みたいな感じな部分が多いですかね。

登場人物について。
誰もが人生に対する意識というか自覚が大きくて、
それは小説だからなのだろうけど、やはり魅力的です。
ひとりひとりが今を生きてる。
力強くて、誰もが若いんですよ。精神的に。
それは絶対にこの本の面白さに関係していて、
人が人とふれてできた物語なんです。
だから、自分が生きている理由を明確に「誇示」している。
僕のまわりにそんな人いません。

ラストは驚きます。というのも、別の意味で。
終わらせ方の、言うなれば形式的な問題。
僕も日記では、よく体言止めを使ってますが、
同じような感じで、最初はピンと来ない。
でも、終わったあとの解説で丁寧な説明があります。
なるほどね。

えーと、結論から言いまして、
読んで損はない。良い本です。
とりあえずオススメの一冊です。長い休みの間に是非。

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