夜の果てまで

2005年1月4日 読書
ISBN:4043743017 文庫 盛田 隆二 角川書店 2004/02 ¥780

たまにはブックレビュー。
ええと、簡単に言ってしまえば、
卒業を控えた大学生が、
ひとまわり年上の人妻と駆け落ちするお話です。
よく考えれば、どうなんだよそれ(笑)
なかなか分厚いです。500頁ちょいでした。

なんていうか、情景描写とかが非常に上手い。
ディティールに関する筆者のこだわりがすごいです。
背景が目立つ絵、みたいな感じな部分が多いですかね。

登場人物について。
誰もが人生に対する意識というか自覚が大きくて、
それは小説だからなのだろうけど、やはり魅力的です。
ひとりひとりが今を生きてる。
力強くて、誰もが若いんですよ。精神的に。
それは絶対にこの本の面白さに関係していて、
人が人とふれてできた物語なんです。
だから、自分が生きている理由を明確に「誇示」している。
僕のまわりにそんな人いません。

ラストは驚きます。というのも、別の意味で。
終わらせ方の、言うなれば形式的な問題。
僕も日記では、よく体言止めを使ってますが、
同じような感じで、最初はピンと来ない。
でも、終わったあとの解説で丁寧な説明があります。
なるほどね。

えーと、結論から言いまして、
読んで損はない。良い本です。
とりあえずオススメの一冊です。長い休みの間に是非。

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